りんごの着色には3つの要素が必要!

りんご / 栽培技術

会社員時代に比べて、体を酷使するので、
毎日ビールがおいしい長野の夜を過ごしています。

8月からリンゴの早生品種の収穫が始まっています。

今年は8月にもいくつか台風が来ましたが、
8月~9月に収穫できる早生品種は、
台風シーズンとなる前に収穫できるので、
台風による災害リスクを下げることも大きなメリット。

台風でリンゴが落ちるとこんなことに。。

私が来年から研修させていただく農家さんでは、
かなり高い割合で早生品種が植わっていて、
めちゃくちゃ暑いお盆前から、鬼の収穫祭りとなっています。

研修予定の農家さんの圃場は、標高820mくらい。
長野県の中でも結構標高が高いため、
例年では夜温が下がるのですが、今年は夜温が25℃近い日も。

夜温が高いと、着色がなかなか進みません。
特に早生品種では、この傾向が強く出てしまいます。

今日はこの辺りを深堀りしてみます。

りんごの赤い色は、「アントシアニン」という色素によるもの。
どこかで聞いたことのある方も多いと思います。

このアントシアニンが生成されるには3つの条件があります。

①原料となる糖があること
葉で作られたデンプンから作られたブドウ糖がアントシアニンの原料です
→ある程度の葉の枚数が必要

②紫外線に当たること
特に380nm程度の波長の紫外線が必要だそうです
→果実周辺の葉を摘んで、果実を紫外線に当てることで解決!

③適切な温度にあたること
アントシアニンが生成される適温は15~20℃。
逆に10℃以下、30℃以上では、生成が抑えられます
→自然に任せるしかない

アントシアニンはフェニルピルビン酸というアミノ酸を経由して作られますが、
ここがリンゴが赤くなるかどうかの分岐点。
上記の①~③に当てはまらないアントシアニンが作られにくい条件では、
このフェニルピルビン酸はタンパク質合成の原料に使われます。

このような理由から、果実の周辺の葉を摘むなどして、
果実に紫外線をしっかり当てたとしても、
気温が高い→アントシアニンの生成量が少なくなる→りんごが赤くならない!
ってことになってしまいます。

なんやかんやで、「りんご=赤いほうが良いりんご」というのが根付いているので、
どの時期にどんな品種を育てていくのか、農家は考える必要があります。

ちなみに、シナノゴールドなどの黄色系、王林などの緑系品種は、
遺伝的にアントシアニンの発生が少なくて、
黄色(フラボノール)や緑(クロロフィル)といった地色が出てきているようです。

今日はちょっと詳しめのりんごのお話でした!
自分の勉強のためにも、こんな話も時々投稿しようかと思っています!

今日もよい1日でした。
いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます。 

私と私の周りの人たちが、充実した人生を送れるようにするため、
明日も自分がやれることをやりきる1日にします。

参考文献
農山漁村文化協会, 果樹園芸大百科2リンゴ, 73-74

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